【電気工事士1種 過去問】単相3線式配電線路の中性線に流れる電流(H30年度問7)

問題 <H30年問07>
図のような単相3線式配電線路において、負荷A は負荷電流 10A で遅れ力率 50%、負荷B は負荷電流 10A で力率は 100% である。中性線に流れる電流 IN[A] は。
ただし、線路インピーダンスは無視する。

— 答え —
答えは 10A である。

【出典:平成30年度第一種電気工事士筆記試験問7】

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解法と解説

方針

単相3線式配電線路は合格の分かれ道項目だが、中性線の電流を求めるのは 12年間でこの問題のみ

ベクトルを理解できていないと難解なので、合格安全圏に達してからの学習がお勧め。

ふくラボ流攻略法

負荷 A と 負荷 B と中性線がつながる点を点 C (緑色) とおく。

C点に流れ込む電流と流れ出す電流は等しいから、電流をベクトル記号のまま書くと、

この式を I N について変形してあげると

電圧 E を横軸と同じ向きに描くと、各電流 (位相付) は下図のようになる。

できあがる三角形は正三角形になっている。

だから、求める中性線を流れる電流 I N の大きさは 10 A

まとめ

単相3線式配電線路は合格の分かれ道項目だが、中性線の電流を求めるのは 12年間でこの問題のみ。

ベクトルを理解できていないと難解なので、合格安全圏に達してからの学習がお勧め。

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