<問題 2019年問42>
②で示すブレーク接点は。
<解答の選択肢>
- 手動操作残留機能付き接点
- 手動操作自動復帰接点
- 瞬時動作限時復帰接点
- 限時動作瞬時復帰接点
— 答え —
②は限時継電器。動作はゆっくり動作して、すぐ復帰。正しいのは4。
<TLRを今日マスターしたいあなたには>
・H28年問42(TLRの回路図記号)
・H28年問44(TLRの外観)
・H25年問43(TLRの名称)
解法と解説
方針
スイッチの種類・動作をきちんと理解できていれば、イージー問題。
正攻法の解説
TLR は Time Lag Relay(タイムラグ・リレー) の略称。
そして、回路図記号を見れば、限時動作瞬時復帰と見分けられる。
ふくラボ流攻略法
正攻法の解説で書いたように、回路図記号を見て、即解答できればベスト。
ただ、ド忘れしてしまった場合は、次の順で考えていけば、正解にたどり着ける。
タイムラグ
「タイムラグ」と聞けば、あなたはどんなイメージが浮かぶ?
「すぐ」ではなく、「一瞬間をおいてから」と想像できるのではないだろうか?
TLR はこのイメージ通りのスイッチで、すぐには動作せず、少し時間が経過した後で動作するスイッチ。この「少し時間が経過してから動作」することを「限時動作」と呼ぶ。
ここまでで、4:限時動作瞬時復帰を選べればOK。
もしも、3:瞬時動作限時復帰、4:限時動作瞬時復帰、で迷ってしまったら次へ。
シーケンス図から推測
問題文を読むと、「Y-Δ始動」と書いてある。ということは、モータにつながる結線が、Y結線→Δ結線へと切り替わる。
で、シーケンス図をみると、Y結線になるのは MC-1 が ON したとき。Δ結線になるのは MC-2 が ON したとき。
となると、MC-2 のコイルには、時間が経過してから電圧がかかるはず。
そうなると、MC-2 のコイル上流につながっている TLR のメーク接点(A接点) は、時間経過後に ON する接点。
ということは、この TLR はゆっくり動作。つまり、限時動作に絞ることができる。
まとめ
TLR (Time Lag Relay; 限時継電器)も頻出問題。きっちり正解できるように。
TLR は、内部のコイルに電圧がかかると、設定時間経過後に接点が動作するスイッチ。コイルへの電圧印加がなくなると、すぐ(瞬時)に復帰する。
メーク接点(A接点)か、ブレーク接点(B接点)かは、ふつうの押ボタンスイッチと同じ見分け方。
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