【電気工事士1種 過去問】抵抗とコイルが並列接続された単相交流回路の皮相電力 (R2年問4)

問題 <R2年問4>
図のような交流回路において、抵抗 12Ω、リアクタンス 16Ω、電源電圧は 96V である。この回路の皮相電力 [V・A] は。

— 答え —
皮相電力は 960 [V・A]。

【出典:令和2年度第一種電気工事士筆記試験問4】

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解法と解説

方針

抵抗+コイルの単相交流回路は典型問題。必ず正解しよう。

単相交流回路の電流・電圧を求める問題は、次の方法の組合せで解く。

  • 直列接続は回路全体のインピーダンスを求める
  • 並列接続は回路全体に流れる電流を求める
  • 力率を利用する

ふくラボ流攻略法 (複素数利用)

複素数利用

ふくラボ流では、交流回路の問題を解くために複素数を利用するので要注意。

なので、「複素数」と聞いて、あなたの頭が悲鳴を上げるようなら、これより下は読まないほうが良い。別の解説記事を読むのをお勧めする。

もし、頭は痛くならないけど、以下の記事を読んでもなんのことか分からない?と感じた場合には、まず「複素数を使った交流回路の問題の解き方」 (作成中) を読んでほしい。

動画解説

動画のほうが分かりやすい方はこちらから。

解法

抵抗とコイルが並列接続されて典型的な回路。

並列接続回路では、

  1. 抵抗・コイルなどの各素子にかかる「電圧が同じ」を利用し
  2. 各素子に流れる電流を求め
  3. それらを足し合わせる

抵抗、コイルそれぞれに流れる電流 I RI L は、オームの法則を使って求める。

抵抗の電流(位相付):

コイルの電流(位相付):

電源から流れ出す電流 I (位相付) は、


だから、電流の大きさは 10A。

そうすると、皮相電力 S は、

動画解説

動画のほうが分かりやすい方はこちらから。

まとめ

抵抗+コイルの単相交流回路は典型問題。必ず正解しよう。

並列接続回路の解法手順は、

  1. 抵抗・コイルなどの各素子にかかる電圧が同じを利用し
  2. 各素子に流れる電流を求め
  3. それらを足し合わせる

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