【電気工事士1種 技能試験】令和2年度候補問題1は2回とも60分超過

先日、候補問題1を2回練習してみた。そしたら、製作所要時間が 2回とも60分超過?!

1回目:1時間13分00秒
2回目:1時間4分15秒

1回目と比べ2回目は9分近く短縮できたとはいえ、それでも不合格の60分超過。

これまでの練習で各作業もずいぶん早くできるようになってきたから、この問題も60分は切れるだろうと余裕をかましていたが、この有様。

そこで、今一度基本に戻り、各作業の見直しを進める。

この記事があなたの技能練習のお役に立てば幸いである。

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候補問題1の作製練習

作業の微調整

この問題は、KIP電線の代用以外は本番と同じ。

完成品

完成品の写真がこちら。

1回目:所要時間 1時間13分00秒(チェック作業を含む)

2回目:所要時間 1時間4分15秒 (チェック作業を含む)

作業時間

各作業の時間は以下の通り。

作業 1回目 2回目
複線図 7’53 7’56
KIP電線切断&接続 2’03 1’53
VVF2.0剥き
変圧器2次側接続 12’16 9’00
連用枠2連 6’33 6’08
4路SW 4’50 4’27
200Vコンセント 3’08 2’26
ランプレセクタプル 4’22 7’24
VVF2.0剥き 2’56
右下3路SW 3’17 2’54
ゴムブッシング取付 1’16 1’30
電線挿入 6’32 3’20
リングスリーブ接続 15’10 10’53
差込型コネクタ接続 3’34 2’40
チェック 1’57 0’49
1:13’00 1:04’15

分析と改善点

余裕をかましていた1回目は無視して、すごい気合を入れた2回目について検討してみる。

端子台へのより線接続

端子台への VVF2.0結線はそんなに悪くはないと感じている。

今回、問題と感じたのは、緑より線 5.5mm2 の取り付け。

より線すべてを端子に差し込まないと欠陥になるが、1, 2本がいうことをきかず、端子からはみ出てしまった。

このため、ネジを完全に外して、より線部分を端子の上に乗せ、それからネジを閉める、という、けっこう面倒くさいことをやった。これで30秒くらいはロスしていると思う。

この部分の手順を明確化する必要がある。

4路スイッチ

4路スイッチ部分は、VVF1.6 を 2本接続することになるが、同じサイズに切断、加工するだけで良いし、4路スイッチ 1個に接続するだけだから、電線先端は特別な加工(調整)も必要なし。さらに極性に気を遣う必要もない。その作業に 4分27秒はかかり過ぎだと思う。

30秒短縮の 4分以内を狙う。

ランプレセクタプル

電線を再利用しているため、2回目の作業では、輪っかの部分の心線に傷がついていて、作り直すことになった。このため、4分を大幅に超えた 7分24秒という結果になった。

万一、作製し直すことになっても、5分でできるように訓練する。ここで 2分半短縮。

3C電線切断&加工

VVF1.6-3C は2本、リングスリーブ-差込コンセント間と、3路スイッチ単体への接続用。渡り線を作るとか、長さの調整が必要な電線ではない。そこに3分弱の時間はかけ過ぎ。

ここは、1本 1分以内の 2分を狙う。1分短縮。

右下3路スイッチ

3C電線をきっちり加工していれば、端子位置を注意すればいいだけの単純作業。そこになんで 2分54秒もかけたか不明。無理やり推定すると、再利用電線の心線が曲がっていて、まっすぐに直したんだと思う。それを考慮しても、やはりかけ過ぎ。

ここは、電線切断&差し込みでも 2分半。30秒短縮。

アウトレットボックスへの電線挿入

この問題では、アウトレットボックスへ挿入するケーブルは全部で 8本。たしかに多い。けれど、3分20秒は嫌だ。

1本 20秒計算で160秒。そこから余裕をみても 3分以内。30秒短縮。

リングスリーブ接続

2回目のリングスリーブ接続はこんな感じ。圧着マークも上から全部確認できるようにしているし、そこそこはキレイにできていると思う。

しかし、キレイにできても、時間内に終わらせることができなければアウト。

接続する箇所は 8箇所だけど、最大 3本組が 1箇所。残り 7箇所は 2本。これまでの練習から、

    3本組:1分×1
    2本組:45秒×7 = 5分15秒

で完成させる。トラブル対応時間をみても、8分(1本平均 1分)ではいきたい。

ここで 3分短縮。

差込型コネクタ

2本組が 4箇所。

きちんと切断していれば、2本を差し込むだけ。1箇所 30秒でいきたい。

30秒短縮。

短縮時間の見込み

短縮見込み時間を合計すると 8分半。2回目から 8分半短縮できれば、56分は狙える。

次回、3回目の練習では 56分を目指す。

まとめ

候補問題1を 2回練習した。

他の問題では 50分前半で完成できるようになってきていたので、少々余裕をかましていたが、この問題で 2回とも 60分を大幅超過してしまった。

そこで、各作業を今一度見直してみた。

検討した結果、56分は狙えるのでは、と判断。次回の練習ではこの時間を目指す。

この記事の解説が、あなたの技能試験合格のお役に立てば幸いである。

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