問題 <R3年午前問6>
図a のような単相3線式電路と、図b のような単相2線式電路がある。図a の電線 1線当たりの供給電力は、図b の電線 1線当たりの供給電力の何倍か。
ただし、R は定格電流 V [V] の抵抗負荷であるとする
<解答の選択肢>
<(選択肢は省略)
【出典:令和3年度第一種電気工事士筆記試験-午前問6】
図a の電線 1線当たりの供給電力は、図b の電線の 4/3倍
解法と解説
方針
単相2線式配電線路と 単相3線式 (1W3Φ) 配電線路の比較。過去問対策でもあるけど、なぜ家庭の電気は 1Φ3W 式なのかを理解しておくのも役立つ(かも)。
ふくラボ流攻略法
問題文を読んだだけでは、?かもしれない(自分がそうだった)。
だけど、問題文に忠実に供給電力、つまり回路での消費電力を計算してみる。
<配線a : 1Φ3W>
1個の負荷抵抗の両端電圧は V[V]、電流は I[A] だから、その消費電力は P = IV。
配電線路には、この負荷抵抗が2個。
そして、1Φ3W 配電線路は電線が 3本(中性線には電流が流れなくても、電線は3本)。
したがって、配電線路 1本当たりの消費電力 = 供給電力 Pa は、2IV/3。
<配線b : 1Φ2W>
1個ある負荷抵抗の両端電圧、電流は配線 a と同じだから、その消費電力は P = IV。
そして、電線が2本だから、配電線路 1本当たりの消費電力 = 供給電力 Pb は、IV/2。
<比較>
問題文は、図a の電線 1線当たりの供給電力は、図b の電線 1線当たりの供給電力の何倍か、だから、
求める何倍は、
Pa / Pb = 4/3 [倍]
まとめ
単相2線式配電線路と 単相3線式 (1W3Φ) 配電線路の比較。過去問対策でもあるけど、なぜ家庭の電気は 1Φ3W 式なのかを理解しておくのも役立つ(かも)。
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