あなたが今、技能試験の練習をしている机、スペースはどれくらいだろうか?
狭いとは聞いたことがあると思うが、試験本番の作業スペースはまじに狭い。私のおぼろげな記憶では、作業スペースは幅 90cm、奥方向 45cm くらいのスペースである。
だから、この記事を読んで、あなたの作業スペースがまだ広いようであれば、狭いスペースでの練習をしてほしい。
作業スペース
本番での作業スペースの想定
私が練習の時に使っていた机(ちゃぶ台)に台紙(推定の大きさ)と工具を並べてみた。
注意:白い紙は台紙の代わりだが、これに記入している幅 50cm、奥方向 42cmは紙のサイズをそのまま記入していて、台紙の大きさとは一致していないので、その点は注意してください。
こげ茶色のちゃぶ台の大きさは横 90cm、奥方向は 60cmくらいである。
これくらい狭ければ本番も大丈夫だろうと思って練習していたが、いざ試験会場に入って工具を広げてみると、練習したちゃぶ台よりもっと狭かった、特に奥方向が。推定では 45cmくらい。
写真では台紙の上に乗らないように工具を置いているが、このスペースはまったく無かった。
それぐらい作業スペースの奥方向は狭い。
作業スペースの横方向の広さは運次第?
それじゃぁ、工具は横に置けばいいじゃないか、ということになるが、横方向は運によって広い人もいれば、狭い人もいる。
下図に試験時の座席レイアウトを示したが、昨年はコロナ禍で3密を避けるために、前後に並ばず、斜め位置に座るようになっていた。今年度もおそらくこの座席レイアウトの所が多いと推定される。
図中で「広」と描かれている1つの長机(?)に1人の席だと、これは非常に運がいい。両隣には誰も荷物を置かないので、1つの机を独り占めできる。荷物・工具は起き放題。
一方、1つの長机に2人の席。これは工具の置き場に困る。片側は机の板がないので、そこには何も置けない。
反対側には1人分の空きスペースがあり、こちらには工具を置ける。しかし、もう一人も同じように工具を置きたい。だから「半人分のスペース」をまるまる使うことはできない。置けるのは+20cmくらい程度。
つまり、自分が自由に使える幅は合計で 90cmくらいだろうか。ここに全部の工具を置く必要がある。そして、そのスペースで作業し、作品を完成させなければならない。
広い机の上で作業するのに慣れてしまうと、本番での狭さはかなりのプレッシャーになる。また、使わない工具はきちんと整頓して置かないと、隣の人の荷物と「がちゃん」となってしまう。けっこう時間ロスになる。
このため、十分狭いスペースでも作業できるように練習するのが必要になってくる。私の経験では、そのスペースは幅 90cm、奥方向 45cm。
まとめ
技能試験の作業スペースは、あなたが想像しているよりもずいぶん狭いはず。
幅 90cm、奥方向 45cm くらいのスペースで作業、作品を完成できるように十分練習してほしい。