問題 <H21年問21>
架空引込みの自家用高圧受電設備に地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(G付PAS)を設置する場合の記述として誤っているものは。
<解答の選択肢>
- 電気事業用の配電線への波及事故の防止に効果がある
- 自家用側の高圧電路に地絡事故が発生したとき、自動遮断する
- 自家用の引込みケーブルに短絡事故が発生したとき、自動遮断する
- 電気事業者との保安上の責任分界点又はこれに近い箇所に設置する
— 答え —
PAS内の負荷開閉器 LBS では短絡電流を遮断するのが厳禁のため、3が誤り。
【出典:平成21年度第一種電気工事士筆記試験問21】
→ PAS/UGS総合問題を繰返し練習するとき
・R2年問22(PASの外観と役割)
・R2年問46(PASの役割・機能)
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まとめ
柱上気中開閉器 PAS と地中線用ガス開閉器 UGS で必ず押さえるポイントは次の通り。
PAS(柱上用気中開閉器) と UGS(地中線用ガス開閉器) はともに区分開閉器。区分開閉器でマスターすべき項目は、
- 区分開閉器とは、一般送配電事業者(電力会社)と需要家(会社・工場など)の責任分界点に設置する開閉器のこと
- 区分開閉器には、高圧交流負荷開閉器(LBS) を使用
- 区分開閉器は、地絡保護機器と連携して地絡電流を遮断
- 他所で発生した地絡のもらい事故を防ぐには、GRではなく、地絡方向継電器 DGR を使う
- 区分開閉器は地絡電流対応であって、短絡電流には対応できない。このため、短絡電流には反応しない(開閉器を作動させない)ように、過電流ロック機構が備わっている
- 地絡事故が電力系統側に波及するのを防ぐため、送配電事業者と保護協調が大切
押さえるポイント数は多いが、きっちり理解し数多くの問題を得点源にしよう。
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