筆記試験に短期間で合格するのに必須なのが「交流三相誘導電動機(モーター)とその制御回路・機器」。もう少し詳しく言うと、
- かご形誘導電動機の簡単な仕組み・特性
- 始動方法と結線
- シーケンス回路
- 回路に用いられる機器
これらをトレーニングすれば、筆記試験合格にぐっと近づく!
繰返し出題される重要ポイント
下図を見て欲しい。これは2016年度(平成28年度)に出題されたモーター制御のシーケンス回路の問題である。配点は10点。
(財団のHPからダウンロードした過去問題資料から転載)
同様の問題が、過去10年間で 4回出題されている。
- 2016年度(平成28年度)
- 2014年度(平成26年度)
- 2013年度(平成25年度)
- 2009年度(平成21年度)
さらに、シーケンス回路に用いられる機器、モーターの特性に関する問題が、例年1~2問出題されている。
というわけで、モーターと制御回路・機器についてトレーニングしておけば、筆記試験合格にぐっと近づく!
トレーニングすべき項目は
電験3種も目指すなら
電工1の次に電験3種を狙うのであれば、誘導電動機(モーター)の種類、原理などをみっちり勉強しなければならない。「機械」科目の必須問題だから。
三相誘導電動機は、回転子の構造から、
- かご形
- 巻線形
に分かれ、両方の電動機の特徴・違いを明確にしないといけない。
し、か、も、計算問題ははけっこうやっかい。
下図は電工1の問題であるが、解くのに慣れるまでは???になるだろう(例:平成30年度問10)。
このように、電験3種合格にはかなり超えるべきハードルが多い(もちろん順序良くポイントを押さえていけば、そんなに難しくはないのだが)。
電工1の短期合格に絞るなら
しかし、安心してほしい。上で示したような???な計算問題は、電工1では毎年1問を超えて出題されたことはない(過去10年間(2018-2009年)の過去問を調べた結果)!
さらに、電動機は「かご形誘導電動機」に限られる。
というわけで、「電工1合格」に目標を絞れば、トレーニングすべき項目は次の4つでOKだ。
- かご形誘導電動機の簡単な仕組み・特性
- 始動方法と結線
- シーケンス回路
- 回路に用いられる機器
この4項目だけならば、2、3時間もトレーニングすれば合格ラインに到達できる。ちなみに学生のS君にはこの科目を90分の講義でクリアしてもらう予定。
まとめ
短期間で筆記試験に合格するための、交流三相誘導電動機(モーター)と制御回路・機器に関する問題は、以下の4つ。
- かご形誘導電動機の簡単な仕組み・特性
- 始動方法と結線
- シーケンス回路
- 回路に用いられる機器
さくっとトレーニングして、合格ラインに到達しよう!