問題 <H27年問33>
④に示す PF・S形の主遮断装置として、必要でないものは
<解答の選択肢>
- 過電流ロック機能
- ストライカによる引外し装置
- 相関、側面の絶縁バリア
- 高圧限流ヒューズ
— 答え —
PF-S形の主遮断装置に不要な機能は過電流ロック機能。
【出典:平成27年度第一種電気工事士筆記試験問33】
<PF-S形の問題を今日マスターしたいあなたには>
・H25年問23(PF付LBSのストライカ外し)
・H23年問32(LBSの設備容量)
・R3年午後-問32(PF-S形の設備容量)
絶縁バリア層は、PFが溶断したときに発生したアークが他の相に影響を与えないように、バリアするもの。
下図はどちらも同じLBS(三菱電機製)。左がバリア層なし、右がバリア層を取り付けた状態。
ストライカ引き外し機構とは、過電流が流れた相の PFが飛んでも(溶断しても)、他の二相はつながったまま。これだと欠相運転になってやばいことが起こり得る。なので、残り二相も遮断するために、PFが溶断すると、その圧力で溶断表示棒がPFから飛び出して、残り二相も遮断する。これがストライカ引き外し機構。
写真〇印の PF底面に見えるのが溶断表示棒の先っぽ。
そして、それを受け止めるような位置にあるのがストライカ引き外し機構の一部。下図がコイル仕掛けのストライカ引き外し機構。
溶断表示棒の先端は電気的接点の役目で、コイルを動作させる。
この溶断表示棒、ストライカは頻出事項なので、ここで一緒に理解を。
さて、問題に戻って、以上から、
・ストライカによる引外し装置
・送還、側面の絶縁バリア
・高圧限流ヒューズ
が必要なのが分かる。
残る過電流ロック機能、これが不要なものである。
ちなみに、この過電流ロック機構、本来ならば LBSには必須の機能。PAS/UGSの記事で十分理解を。
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まとめ
PF-S形システムは超重要なので確実に正答できるように。
PF-S形システムは、主遮断装置に CB ではなく、LBS + PF を組合せた機器を使ったシステム。
このとき LBSには特別仕様として
- 絶縁バリア層
- ストライカ引き外し機構
が求められる。
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