【電気工事士1種】直列リアクトルは高圧受電設備に発生する高調波を抑制(H30年度問48)

問題 <H30年問48>
⑧で示す機器の役割として、誤っているものは。

<解答の選択肢>

  1. コンデンサ回路の突入電流を抑制する
  2. コンデンサの残留電荷を放電する
  3. 電圧波形のひずみを改善する
  4. 第5調波等の高調波障害の拡大を防止する

— 答え —
直列リアクトルではコンデンサの残留電荷を放電できない。

【出典:平成30年度第一種電気工事士筆記試験問48】

直列リアクトル問題を今日マスターしたいあなたには
H28年問23(SRの用途)
H27年問47(SRの用途)
H23年問22(SRの用途)

スポンサーリンク

解法と解説

方針

頻出の直列リアクトルの機能を問う基本問題。きっちり得点できるように。

ふくラボ流攻略法

特徴的な図記号で表される機器⑦は、直列リアクトルである。

直列リアクトルの主な機能は、

  1. 進相コンデンサへの突入電流の抑制
  2. 高調波対策

インバータや整流器、アーク炉などは高調波(電源周波数の整数倍の周波数をもつ電流)を発生する。

この高調波が電力線に流れると電圧波形が歪み、発電機がダウンしたり変圧器・コンデンサが過負荷状態になったり、と百害あって一利なし。

それを改善するのが、この直列リアクトル

さらに、リアクトルという名のコイルだから、突入電流を遮る能力もある。

というわけで、選択肢の1、2、3は直列リアクトルの役割。

なお、進相コンデンサを放電させるためには、直列ではなく、相と相の間に抵抗を接続する。

まとめ

直列リアクトルの主な機能は、

  1. 進相コンデンサへの突入電流の抑制
  2. 高調波対策

類似問題・関連記事
2019年問22(SRの用途)
H30年問21(高調波の原因)
H30年問48(SRの用途; この問題)
H28年問23(SRの用途)
H27年問47(SRの用途)
H23年問22(SRの用途)
H23年問49(SRの容量)
・H22年問20(高調波の原因)
・H22年問32(SRの容量)

進相コンデンサと直列リアクトルの解説

次なる訓練問題
前の問題(問47)
次の問題(問49)
高圧受電設備の単線図(全体)
平成30年度(2018年度)問題

タイトルとURLをコピーしました