電力需給用計器用変成器VCTは、高圧受電設備の構成機器で、試験でも重要事項。10年間で 6回出題。
試験対策として押さえるポイントは次の通り。
- 単線図(必須)
- 外観(必須)
- 名称(必須)
- 複線図
複線図を除けば、単線図・外観・名称と基本事項ばかり。短期間でマスターを。
電力需給用計器用変成器VCT の対策
電力需給用計器用変成器VCTの対策は以下の通り。
- 単線図
- 外観
- 名称
- 複線図
1~3は必須。
4の複線図は、変圧器VTと変流器CTそれぞれの結線を理解すれば、自動的にマスターできる。
単線図(必須)
VCT部分の単線図を下に示す。
この図から分かるように、VCTは変圧器 VT と変流器 CT で構成されている。
これら VT と CT の信号(電圧値と電流値)を電力量計 Wh に送って、受電設備で使用(需給)した電力をカウントする。
名称(必須)
外観、配線図から名称を答えさせる問題が出題された。
正式名称は電力需給用計器用変成器、英語で Combined voltage and current transformer、略して VCT。
略名称の別の覚え方は、変圧器 VT と変流器 CT の複合器だから、合わせて VCT。
→ 過去問
・2019年問46(単線結線図から名称)
・H27年問22(外観から名称)
・H21年問47(配線図から名称)
外観(必須)
過去問で掲載されたVCT外観を下に示す(H27年問22)。
対抗馬(?)として PAS が似ているかも(H28年問48)。試験ではくれぐれも混同しないように。
→ 過去問
・2019年問23(外観から名称)
・H28年問48(配線図から外観)
・H27年問22(外観から名称)
・H22年問42(配線図から外観)
複線図
VCT内部の複線図を下に示す。
上側が VTで、下側が CT。
VTは V-V結線。二次側はV-Vの共通ラインをD種接地。
CTは 3相のうち 2相に接続。VTと同じく二次側はD種接地。
ここで重要なのが、2つの線をともに D種接地しているから、これら2線は共通化できる。
つまり、上図ではCTからWh に4本線が出ているが、下図のように3本構成でも良い。これは CT単独の結線図問題でも出題された。
→ 過去問
・H25年問47(複線図)
・H22年問43(複線図)
→ CTの結線
・H27年問46(CT結線)
まとめ
電力需給用計器用変成器VCTの対策は以下の通り。
- 単線図(必須)
- 外観(必須)
- 名称(必須)
- 複線図
1~3は必須。
4の複線図は、必須事項をマスターし終えた後に体得を。
今回ご紹介した方法を実践することで、あなたが1回で電気工事士1種に合格できるように応援している!
関連問題
・2019年問23(外観から名称)
・2019年問46(単線結線図から名称)
・H28年問48(配線図から外観)
・H27年問22(外観から名称)
・H25年問47(複線図)
・H22年問42(配線図から外観)
・H22年問43(複線図)
・H21年問47(配線図から名称)