【電気工事士1種 過去問】高圧CVケーブルの劣化の一つが水トリー現象(2019年度問21)

<問題 2019年問21>
6kV CVTケーブルにおいて、水トリーと呼ばれる樹脂状の劣化が生じる箇所は。

<解答の選択肢>

  1. ビニールシース内部
  2. 遮へい銅テープ表面
  3. 架橋ポリエチレン絶縁体内部
  4. 銅導体内部

— 答え —
水トリーが生じる箇所は、架橋ポリエチレン絶縁体内部。

<水トリーを繰返し練習したいあなたには>
H27年問20(CVケーブルの水トリー)

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解法と解説

方針

CV、CVTケーブルの劣化問題。出題頻度は低いので、合格必須事項をマスター後に習得を。

ふくラボ流攻略法

CVTケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル) の断面を下図に示す。

絶縁層の主役架橋ポリエチレンの部分。

この主役が劣化すると当然困るのだが、長く使用していると樹枝状の亀裂が入り、成長する。この樹枝状の亀裂のことをトリーと呼ぶ。トリーは、中学校英語でも習った Tree、つまり木のこと。

この亀裂に水が侵入すると電界傾度(ストレスコーンで出てくるやつ)が不均一になり、局所的に電界強度の高い箇所が生じ、絶縁破壊を起こす。

これを水トリー現象と呼ぶ。

まとめ

CV、CVTケーブルの劣化問題。出題頻度は低いので、合格必須事項をマスター後に習得を。

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