今日、候補問題5を2回練習してみたが、ともに 60分以内で完成させることができた。そこで、時間内に終わらせることができた要因の分析と、今後の対策を解説する。
この記事があなたの技能練習のお役に立てば幸いである。
候補問題5の作製練習
作業の微調整
この問題に必要な動力用コンセントは未入手。
そこで今回は、250V15A 接地極付きの埋込コンセントの各端子に X、Y、Z のラベルを書いて(写真右)、そこに電線を差し込むことで、動力用コンセントへの接続作業とした。
完成品
完成品の写真がこちら。
1回目:所要時間 57’10
動力用コンセント代用の埋込コンセントへの結線はこんな感じ。
今回は接地線を白電線で代用したので分かりづらいが、複線図通りに結線できている。
2回目:所要時間 54’58
変圧器代用の端子台とジョイントボックス間の VVF2.0-3C 部分は、1回目は切断済みの短い電線を使用したが、2回目は正規の長さ(よりも長く)に切断して使用した。そしたら、赤と黒電線が長くなりすぎた。これ、欠陥にならないだろうか…
各作業の時間は以下の通り。
作業 | 1回目 | 2回目 |
---|---|---|
複線図 | 8’00 | 8’50 |
電線切断 | - | - |
KIP電線 | 5’47 | 5’10 |
端子台2次側 | 6’47 | 6’27 |
6極端子台 | 9’29 | 4’29 |
動力用 | 3’50 | 6’40 |
埋込ランプ | 3’58 | 6’26 |
ゴムブッシング | 1’26 | 1’47 |
リング右3カ所 | 7’33 | 6’33 |
リング左3カ所 | 7’27 | 7’17 |
チェック | 1’53 | 1’19 |
計 | 57’10 | 54’58 |
表中の”電線切断”は”-”表示だが、これは前回の記事でも書いたように、今回の練習では全ての電線をまとめて切断するのではなく、同種の電線・ケーブルをまとめて切断する”ハイブリッド方式”で行ったためである。
また、1回目と2回目とで作業時間が大幅に増えた作業は、上記のハイブリッド方式による電線切断もその作業時間としてカウントしたためである。
例えば、6極端子台と動力用コンセントはどちらも VVF1.6-3C 電線を接続するため、両作業に必要な電線をまとめて切断した。切断後、1回目は6極端子台の作業を先に行い、その後動力用コンセントの作業を行ったため、端子台作業の時間は長く、動力用作業は短く。反対に2回目は動力用を先に作業したため、動力用作業の時間が長くかかっているように見えている。
分析と改善点
電線切断
前回(問題4)の分析と改善で考えた電線の切断を、同種の電線・ケーブルはまとめて切断するという「ハイブリッド方式」で行ってみた。
残念ながら、今回のデータ取りだけでは、
- 最初に全電線・ケーブルを切断
- 各作業に必要な電線・ケーブルのみを切断
- ハイブリッド方式で切断
のどの方法が自分に適しているかはまだ判断できないが、ハイブリッド方式は性に合っているような感じがしている。
次回、問題6でも同じようにハイブリッド方式のデータを取ってみるつもり。あと、切断時間も記録しておこうと思う。
電線接続
電線接続作業は、自分にとって相変わらず時間がかかるしイライラする、難作業である。
このため、一度基本に戻るということで、「攻略手順」の電線接続作業を視聴してみた。動画では、ほんとに滑らかというかスムーズに圧着作業を進めていた。
動画では手元のアップが映っていなくて、具体的にどのように電線の長さ(被覆の位置)を調整しているかは不明なのだが、手の動きなどをなんとなく真似てみた。
その結果、1回目、2回目ともに14~15分と短時間では作業を完了させられていないものの、被覆の位置を合わせるのにかなり苦労したという感じもなかった。やはり、お手本を見るのは大事。
というわけで、もしあなたが電線の圧着作業が苦手なときには、一度お手本となる作業動画を視聴することをお薦めする。なにかしら気付きがあるかもしれない。
あと、課題の一つであった”圧着本数の多い箇所”を最初に接続するのを試したが、最初に作業すると他の部分が固定されていないので、電線をまとめるのも簡単だし、被覆位置の調整がしやすい。
だから、電線の組合せミスを起こさないならば、本数の多い箇所を先に圧着するのが適当と判断される。
まとめ
候補問題5を2回練習した。1回目、2回目ともに、作品のチェックをしても 60分以内で作業を完了させることができた。
電線の切断作業は、ハイブリッド方式が性に合っている感じがしたので、次回も同様に行う。
電線の圧着作業は、お手本動画を視聴したおかげか、作業がスムーズにできた気がしている。また、難易度の高い圧着本数の多い箇所を先に作業すれば、楽に行うことができる。
この記事の解説が、あなたの技能試験合格のお役に立てば幸いである。