【電気工事士1種 技能試験】令和2年度候補問題4の作製練習

昨日と今日で、候補問題4を1回ずつ練習してみたので、作業手順の分析と対策を解説する。

この記事があなたの技能練習のお役に立てば幸いである。

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候補問題4の作製練習

作業の調整

今年の練習では、緑線を含む VVF2.0-3C(黒白緑)、VVF1.6-4C(黒白赤緑) 電線は入手していない。

このため、該当の電線を

  • VVF2.0-3C(黒白緑) → VVF2.0-3C (黒白赤)
  • VVF1.6-4C(黒白赤緑) → VVF1.6-3C (黒白赤)+IV1.6(緑)

で代用した。

また、いつものように、VVF電線の有効利用のため、以前の練習で使用した切断済み電線を再利用した。

ただし、切断済みの電線をただ代用するだけでは作業時間が短くなってしまうので、その対策として、切断済みの電線の中から必要な長さに近い電線を探し出すことで、切断するのと同じくらいの作業時間がかかるように調整した。

完成品

完成品の写真がこちら。

1回目:所要時間 1:00’03

この回は、VVF1.6-4C (黒白赤緑) の線を VVF1.6-2C (黒白)×2本で代用した。

作業時間は 60分を 3秒超えてしまった。

2回目:所要時間 57’48

2回目は 2分前には完成することができ、間違いがないかの最終チェックも1分でできた。

各作業の時間は以下の通り。

作業 1回目 2回目
複線図 6’32 6’48
電線切断 11’34
KIP電線 4’48 1’00
端子台2次側 6’08 6’04
ランプレセクタプル 5’25 2’54
引掛けシーリング 4’24 0’57
連用枠 14’46 7’44
リングスリーブ 15’08 20’41
1:00’03 57’48

表中にある”電線切断”は、1回目の電線切断は各作業ごとに実施した。例えばランプレセクタプルに接続する電線だけを切り出す、といった具合に。

これに対し2回目は、複線図完成後に、すべての電線を必要な長さに切断し、すべての電線の被覆を剥いだ。

この作業方法の違いにより、例えば引掛けシーリング作業では、1回目は電線を切断・剥いで接続したので 4’24 かかったが、2回目は加工済みの電線を差し込むだけなので 0’57 という短時間になっている。

分析と改善点

電線切断

1回目と2回目とで電線切断のやり方を変えたのは、どちらのほうが自分にとってミスなく速いかを検証するため。

自分的には、全部の電線を最初に切断するほうが好みである。

た、だ、し、2種の技能試験を受験したときに、全部の電線を切った直後に長さミスに気付いて四苦八苦したという苦い経験がある。一方、去年の1種では各作業ごとに電線を切断してみたが、この手順が適当か、作業時間が短くできたかは検証できていない。

このため、今年の本番で、最初に全部切断するか、作業ごとに切断するかのどちらかで臨むか検証しているところ。

で、今日試してみた結果、ハイブリッド方式(ふくラボ独自の呼称)でやるのが良いかな、と感じ中。

ハイブリッド方式とは、

  1. 最初に作業する高圧側電線(KIP、Φ2.0mm)は全部切断し、接続作業を行う
  2. 完了後、ランプレセクタプル、引掛けシーリングなど 2C を使用する作業を、切断→接続
  3. その後、3C を使う可能性の高い連用枠SW の作業

こんな具合に、同種の電線は一変に切断する、という手順。

次回は、このハイブリッド方式を検証しようと思う。

電線接続

最難関の白電線5本の圧着部分の拡大写真。

被覆がリングスリーブにかまないように、同時に被覆とリングスリーブの距離、つまり見えている心線の長さが長過ぎないように作業を行う必要があり、これが難関。

ただ、欠陥となるのは、心線だけの部分が 10mm以上とのこと。写真で最も長い電線(中央の電線)でも 7mmくらいなので、それほど長さに神経質にならなくても、欠陥にはならないようである。

しかし、相変わらずであるが、このリングスリーブを使った電線接続作業に非常に時間がかかっている。

電線の接続手順は、接続ミスを防ぐため、分かりやすい箇所(2本組)とかから最初に実施し、未接続の電線数を減らしていく。そして、これくらいならもう勘違いミスしないかなという段階になってから、難関の白電線の接続を行うルールにしている。

そのルールに従い、今回の電線接続も、分かりやすい2本の接地線(緑)、電源の非接地側黒電線3本…という順番で行った。

しかし、電気書院「攻略手順」の電線接続の作業動画を観たところ、最初に最難関の白電線5本の圧着をしていた。

電線接続作業の時間短縮には、やはり作業がやりにくい本数の多い箇所からやるほうが良いようだ。

ということで、次回は問題5の練習を行う予定であるが、問題5の電線接続は

・4本×2
・3本×2
・2本×2

と、難易度が高く、データ集めには都合の良い問題。

3連スイッチの結線

今回の3連スイッチ部分の電線接続は、写真のようにやった。

結線そのものは間違っておらず、問題はないのだが、黒線、赤線が斜めに渡っていて、少々見にくい。

この部分、「攻略手順」では、真ん中の器具、これは片切スイッチなのだが、この部分の電線を、写真とは黒と赤の位置を入れ替えた端子に接続している。たしかに、そのほうが見やすい。

試験本番でどちらでやるかは不明であるが、見やすい=ミスを発見しやすい、と同義なので、意識はしておこうと思う。

まとめ

候補問題4を2回練習した。

1回目は 60分を 3秒超えてしまったが、2回目は 3分前には完成することができた。

今後の課題(検証作業)は次の2つ。

  • 電線切断作業のハイブリッド方式
  • 電線接続を本数の多い箇所から最初に実施

この記事が、あなたの技能試験合格のお役に立てば幸いである。

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