問題 <R3年午後問31>
②に示す高圧引込ケーブルの太さを検討する場合に、必要のない事項は
<解答の選択肢>
- 受電点の短絡電流
- 電路の完全地絡時の 1線地絡電流
- 電線の短時間耐電流
- 電線の許容電流
【出典:令和3年度第一種電気工事士筆記試験-午後問31】
ケーブル太さを検討するときに必要ないのは、電路の完全地絡時の 1線地絡電流
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解法と解説
方針
質問の仕方は珍しいが、冷静に考えれば容易に正解にたどり着ける。こういう問題を取りこぼさないように。
ふくラボ流攻略法
ケーブルの太さを決定するときの基本は、電線に流れる電流によって発熱しても、絶縁物の許容温度を超えないようにすること。つまり、大きい電流値が検討事項。
すると、選択肢のうち、次の3つは検討しなければならないと推測できる。
・受電点の短絡電流
・電線の短時間耐電流
・電線の許容電流
残る「電路の完全地絡時の 1線地絡電流」。地絡電流は短絡電流に比べると小さい、小さい。だからケーブル太さを決めるときには考える必要なし。考える必要があるのは、b種接地工事の接地抵抗を決めるとき(詳しくはB種接地工事の十重要ポイント)。
まとめ
ケーブルの太さを決定するときの基本は、電線に流れる電流によって発熱しても、絶縁物の許容温度を超えないようにすること。つまり、大きい電流値が検討事項。
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