【電気工事士1種 過去問】コンデンサを直流電源に直列+並列接続したときの電荷(R2年度問1)

問題 <R2年問1>
図のように、静電容量 6 μF のコンデンサ 3 個を接続して、直流電圧 120 V を加えたとき、図中の電圧 V 1 の値 [V] は。

— 答え —
電圧 V 1 は 80 V。

【出典:令和2年度第一種電気工事士筆記試験問1】

<コンデンサ・コイル直流回路を今日マスターしたいあなたには>
H30年問1(コイル・コンデンサの静電エネルギー)
H23年問1(直列接続コンデンサの静電エネルギー)

スポンサーリンク

解法と解説

方針

コンデンサ・コイルの直流回路は、合格必須項目マスター後の習得をお勧めする。

ふくラボ流攻略法

コンデンサが直列と並列に接続されていて一度では解けないので、2 段階に分けて計算する。

コンデンサの並列接続

コンデンサが並列接続されているとき、それらコンデンサの合成容量は足し算するだけでよかった。そこで、下 2 個のコンデンサを合成すると、容量は 12 μF

直列接続されたコンデンサ

直流電源にコンデンサを直列接続したとき、それぞれのコンデンサにかかる電圧は以下のように考える。

コンデンサに電圧をかけたときに、コンデンサに蓄えられる電荷 Q [C] は、

Q = CV

2つのコンデンサ 1、2 を直列接続したときに、それぞれのコンデンサの電荷 Q 1Q 2

Q 1 = C 1V 1
Q 2 = C 2V 2

2つのコンデンサが最初に充電されていなかったら、

Q 1 = Q 2

以上から、2 つのコンデンサにかかる電圧の関係は、

問題を計算

上の電圧の関係式が求まったら、あとは V 1 を求めるだけ。

6 μF のコンデンサ両端電圧 V 1 と 12 μF 両端電圧 V 2 の比は

V 1V 2 = 12:6 = 2:1

これら 2つの電圧の和が直流電源の電圧 120 V になるから、したがって

V 1 = 80 V

まとめ

コンデンサ・コイルの直流回路は、合格必須項目マスター後の習得をお勧めする。

類似問題・関連記事
R2年問1(コンデンサの直列・並列接続)
H30年問1(コイル・コンデンサの静電エネルギー)
H23年問1(直列接続コンデンサの静電エネルギー)

・コイル・コンデンサ直列回路の解説

次なる訓練問題
次の問題(問2)
令和2年度(2020年度)問題

タイトルとURLをコピーしました