【電気工事士1種】分岐回路に設置する配線用遮断器の位置と電線の許容電流の関係(H30年度問9)

問題 <H30年問9>
図のような低圧屋内幹線を保護する配線用遮断器 B1 (定格電流 100 A ) の幹線から分岐する A ~ D の分岐回路がある。A ~ D の分岐回路のうち、配線用遮断器 B の取り付け位置が不適切なものは
ただし、図中の分岐回路の電流値は電線の許容電流を示し、距離は電線の長さを示す。

— 答え —
誤っているのは 4 m - 34 A の電線。

【出典:平成30年度第一種電気工事士筆記試験問9】

<分岐回路を今日マスターしたいあなたには>
H29年問24(分岐回路の遮断器・コンセント)
H27年問7(分岐回路の遮断器と電線)
・H22年問34(幹線太さと遮断器)

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解法と解説

方針

分岐回路の遮断器、電線太さ、コンセントの問題は少々ややこしい。合格必須項目マスター後の習得をお勧めする。

ふくラボ流攻略法

解説本に書かれている分岐回路と遮断器、電線太さの説明は分かりにくいと感じるので、説明を変えてみる。

建物の中で、幹線電路は通路の壁中を通っていることが多い。これに対し、低圧分岐回路の遮断器は部屋の中の、モータや装置の近くに設置する。

部屋が小さければ、幹線電路から遮断器の距離は短くて済む。一方、部屋が広いと電線を長く引き回ししなければならないこともある。

で、電線が長いとき、電線の許容電流=電線太さに制限がかかる。

その長さと電線太さの条件をまとめたのが以下の図。

この図と選択肢を見比べていく。

選択肢イ
電線長さは 4m。この長さは図中の 3~8m の条件に当てはまる。幹線電路に設置した遮断器の定格電流 B 1 は 100 A だから、分岐回路の電線の許容電流は 35 A 以上

電線 A の許容電流は34 A だから、これが不適。

選択肢ロ
電線長さは 5m。条件は 3~8m に該当するから、電線の制限は 35 A 以上。正しい。

選択肢ハ
電線長さは 9m。該当条件は 8m超。電線の許容電流は 55 A 以上が必要。正しい。

選択肢二
幹線電路との分岐点から 6m までは許容電流 42 A だが、そこで細い電線に接続している。この場合…知りません m(_ _)m

まとめ

分岐回路の遮断器、電線太さ、コンセントの問題は少々ややこしい。合格必須項目マスター後の習得をお勧めする。

分岐回路に遮断器を設置するときの電線条件は以下の通り。

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