問題 <R2年問22>
写真に示す GR付 PAS を設置する場合の記述として、誤っているものは。
<解答の選択肢>
- 自家用側の引き込みケーブルに短絡事故が発生したとき、自動遮断する
- 電気事業用の配電線への波及事故の防止に効果がある
- 自家用側の高圧電路に地絡事故が発生したとき、自動遮断する
- 電気事業者との保安上の責任分界点又はこれに近い箇所に設置する
— 答え —
GR付PAS で誤っているのは、1「短絡事故が発生したとき自動遮断する」
【出典:令和2年度第一種電気工事士筆記試験問22】
<PAS/UGSを繰り返し練習したいあなたには>
・R2年問46(PASの役割・機能)
・2019年問30(UGS総合問題)
・H30年問30(GR付PAS総合問題)
解法と解説
方針
PAS と UGS は関連問題も含めると 13年で 30回以上出題されている超合格必須項目。マスターせずに合格することは困難な合格必須項目。今日、マスターしよう。
ふくラボ流攻略法
PAS:柱上用気中開閉器 は地絡事故を検出して対応するが、短絡電流には無反応が鉄則。
だから、選択肢1の「短絡事故が発生したとき自動遮断」が誤り。
まとめ
PAS/UGS は 13年で 30回以上出題されている、マスターせずに合格することは困難な合格必須項目。今日、マスターしよう。
PAS(柱上用気中開閉器) と UGS(地中線用ガス開閉器) はともに区分開閉器。区分開閉器でマスターすべき項目は次の6つ。
- 区分開閉器とは、一般送配電事業者(中電とか)と需要家(会社・工場など)の責任分界点に設置する開閉器のこと
- 区分開閉器には、高圧交流負荷開閉器(LBS) を使用
- 区分開閉器は、地絡保護機器と連携して、地絡電流を遮断
- 他所で発生した地絡のもらい事故を防ぐには、GRではなく、地絡方向継電器 DGR を使う
- 区分開閉器は地絡電流対応であって、短絡電流には対応できない。このため、短絡電流には反応しない(開閉器を作動させない)ように、過電流ロック機構が備わっている
- 地絡事故が電力系統側に波及するのを防ぐため、送配電事業者と保護協調が大切
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