問題 <R4年午前問2>
図のような直流回路において、スイッチSが開いているとき、抵抗Rの両端の電圧は36Vであった。スイッチSを綴じたときの抵抗Rの電圧[V]は。
<解答の選択肢>
(選択肢は省略)
【出典:令和4年度第一種電気工事士筆記試験-午前問2】
スイッチON後の抵抗R両端電圧は 30V
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解法と解説
方針
スイッチで回路を変更するタイプもサービス問題。必ず正解しよう。
ふくラボ流攻略法
解答手順
スイッチで回路を変更するタイプの問題は、スイッチを閉じた/開いたそれぞれで回路定数、電流・電圧を求めればよい。
スイッチSが開いている状態
まず、スイッチS が開いている初期状態。回路がつながっていない=回路が存在しないと同じこと。
なので、スイッチS とその下流の 6Ω 抵抗を存在しないものと考えると、回路は 60V 電源に 2Ω抵抗 と 抵抗R が直列につながった回路。
そして問題文から、R 両端の電圧は 36V。ということは、2Ω 抵抗の両端の電圧は 24V。
2Ω 抵抗の両端に 24V がかかっているということは、この抵抗に流れている電流は 12A。
この 12A の電流はそのまま抵抗 R へ流れ込み、R 両端の電圧は 36V。ということは、R の抵抗値は 3Ω。
これで、未知だった抵抗 R の抵抗値が求まった求まった。
スイッチSを閉じたとき
そしたら、次はスイッチ S を閉じたときの電流の流れを調べる。
スイッチS を閉じると、6Ω抵抗と抵抗 R (3Ω) とは並列接続。
これら抵抗を合成すると 2Ω の合成抵抗になる。
2Ω の抵抗 2つが直列接続だから、合わせて 4Ω。
そしたら、この回路に流れる電流は
I = 60 / 4 = 15[A]
2Ω 抵抗に 15A が流れたら、その両端電圧は 30V。
2Ω の合成抵抗を元に戻すと、抵抗 R 両端の電圧が 30V。
これで問題は解けたことになるが、念の為、計算に間違いが無いか全部の電流を求めると次のようになる。
なるほど、正しいようである。
動画解説
動画のほうが分かりやすいときはこちらから。
まとめ
抵抗だけの直流回路はサービス問題。必ず正解しよう。
スイッチで回路を変更するタイプの問題は、スイッチを閉じた/開いたそれぞれで回路定数、電流・電圧を求めればよい。
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