【第1種電気工事士】過去問|かご形誘導電動機のインバータによる速度制御 (R4年午前-問10)

問題 <R4年午前問10>
かご形誘導電動機のインバータによる速度制御に関する記述として、正しいものは

<解答の選択肢>

  1. 電動機の入力の周波数を変えることによって速度を制御する
  2. 電動機の入力の周波数を変えずに電圧を変えることによって速度を制御する
  3. 電動機の滑りを変えることによって速度を制御する
  4. 電動機の極数を切り換えることによって速度を制御する

【出典:令和4年度第一種電気工事士筆記試験-午前問xx】



インバータによりかご形誘導電動機の回転速度を制御するためには、1「電動機の入力の周波数を変える」


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解法と解説

方針

三相誘導電動機の計算問題は、「同期速度(回転磁界の回転速度)」と「電動機の回転速度」の公式を覚えているかどうかで決まる。

覚えていれば、公式を見つつ、各選択肢を吟味していくだけのサービス問題。覚えていなければ、さっさとパスしてしまおう。

ふくラボ流攻略法

まず、同期速度(上式)と回転速度(下式)の公式を書く。

それから、各選択肢を一つずつ吟味していく。

選択肢1
同期速度 Nsの式を見ると、f はインバータから電動機に印加(入力)する電源周波数。入力周波数を変化させると、同期速度を変化させることができる。

よって、この選択肢「電動機の入力の周波数を変えることによって速度を制御」は正しい。

選択肢2
同期速度、回転速度の式のどちらにも、入力電圧の電圧値の項(変数)が含まれていない。したがって、電圧では速度は制御できない。

この選択肢は誤り。

選択肢3
回転速度の式の中の s が滑り。したがって、滑り s が変化すれば、回転速度は変化する。

た、だ、し、誘導電動機の滑りは、負荷の重さ、停止状態から起動時など、電動機の動作状態で変わるもの。インバータによって意図的に制御できるのもではない

したがって、この選択肢は誤り。

選択肢4
同期速度の式の分母 P が電動機の極数。つまり、極数が変われば同期速度は変化する。

し、か、し、極数は電動機の構造(設計)によって決まるものであり、運転中に変化(制御)できるものではない。

したがって、この選択肢も誤り。

まとめ

三相誘導電動機の計算問題は、「同期速度(回転磁界の回転速度)」と「電動機の回転速度」の公式

を、覚えていれば公式に数値を代入して計算、覚えていなければさっさとパスしてしまおう。

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