問題 <R4年午前問13>
蓄電池に関する記述として、正しいものは
<解答の選択肢>
- 鉛蓄電池の電解液は、希硫酸である
- アルカリ蓄電池の放電の程度を知るためには、電解液の比重を測定する
- アルカリ蓄電池は、過放電すると充電が不可能になる
- 単一セルの起電力は、鉛蓄電池よりアルカリ蓄電池の方が高い
【出典:令和4年度第一種電気工事士筆記試験-午前問13】
鉛蓄電池の特徴の一つは、1「電解液は希硫酸」
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解法と解説
方針
蓄電池の問題は 14年で 5回出題。合格必須項目マスター後に、早めに理解を。
ふくラボ流攻略法
「鉛蓄電池」と言えば、今現在最も身近に使われているところは「車のバッテリー」(ただし、もうすぐ変わっていくと予想)。
この蓄電池の特徴は以下の通り。
- 充放電の程度によって、電解液(希硫酸)の比重が変わる → 比重を調べれば、充放電の程度が分かる
- 過放電してしまうと再充電が難しい(いわゆる「バッテリーが上がった」状態)
- 1組の負極と正極の組(単一セル)の起電力は約 2V
- 負極に鉛 Pb、正極に PbO2、電解液は希硫酸
これから、電解液は希硫酸を選ぶ。
アルカリ蓄電池
蓄電池の問題は、鉛蓄電池単独ではなく、アルカリ蓄電池との混合問題が多い。今回の問題も実はアルカリ蓄電池の電解液が選択肢に登場している。なので、アルカリ蓄電池の特徴を、鉛蓄電池と比較しながら習得すると、合格に近づく。
で、アルカリ蓄電池を鉛蓄電池と比較してみると
- 電解液(アルカリ溶液)の比重は変化しない
- 過充電、過放電に強い
- 1組の負極と正極の組(単一セル)の起電力は鉛蓄電池より低い(約1.2V)
まとめ
蓄電池の問題は 14年で 5回出題。合格必須項目マスター後に、早めに理解を。
鉛蓄電池の特徴は以下の通り。
- 充放電の程度によって、電解液(希硫酸)の比重が変わる → 比重を調べれば、充放電の程度が分かる
- 過放電してしまうと再充電が難しい(いわゆる「バッテリーが上がった」状態)
- 1組の負極と正極の組(単一セル)の起電力は約 2V
- 負極に鉛 Pb、正極に PbO2、電解液は希硫酸
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