問題 <R4年午前問33>
④に示すケーブルラックの施工に関する記述として、誤っているものは
<解答の選択肢>
- ケーブルラックの長さが15mであったが、乾燥した場所であったため、D種接地工事を省略した
- ケーブルラックは、ケーブル重量に十分耐える構造とし、天井コンクリートスラブからアンカーボルトで吊り、堅固に施設した
- 同一のケーブルラックに電灯幹線と動力幹線のケーブルを布設する場合、両者の間にセパレータを設けなくてもよい
- ケーブルラックが受電室の壁を貫通する部分では、火災延焼防止に必要な防火措置を施した
【出典:令和4年度第一種電気工事士筆記試験-午前問33】
誤っているのは、1「ケーブルラックの長さが15mであったが、乾燥した場所であったため、D種接地工事を省略した」
同じ年度問題
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・令和4年度-午前問題
解法と解説
方針
ケーブルラックのこの問題を、自信を持って正答するのはなかなかの高レベル。
ふくラボ流攻略法
選択肢をひとつずつ吟味していく
選択肢1:誤り→正解
ケーブルラックは基本接地工事を施すが、長さや使用電圧等により省略することができる。ただし、15m以上では接地工事は必須。
このような条件をきっちり覚えておくのは高レベルなので、学習前半では消去法でこの選択肢を選べるようにする。なので、試験本番では判断を保留にして、次の選択肢へ移る
選択肢2:正しい
これは、正しそうだようなぁ…と考えて、次に移る
選択肢3:正しい
「セパレータを設けなくてもよい」の部分が怪しく感じるが、低圧でケーブル同士であればセーフ。
もし、片方が弱電留線(電話線・電信線などの通信線)の場合は、いろいろな条件を満たさないとNG.
選択肢4:正しい
「壁を貫通」の部分が誤りの選択肢が出題されることがときどきあるが、ケーブルラックは壁を貫通させてもよい。ただし、貫通させる場合は、必要な防護措置を施す
まとめ
ケーブルラックは 10年間で 2回出題。合格必須項目をマスターした後で。
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