高圧受電設備やPAS、高圧トランスといった高圧の機械器具・装置を、発電所などの専門家以外の人が出入りできる場所に施設するときには、みんなが危険に遭遇しないように、安全に関する様々な決まり事がある。
このうち、電工1筆記試験で押さえておきたいのは1+1のポイント。
- ケーブル引込口に必要以上に開口部を設けないのは小動物の侵入防止
- 危険防止措置(安全圏狙い)
高圧設備の試験対策
高圧設備・機器を設置するときの安全措置の重要ポイントは
- ケーブル引込口に必要以上に開口部を設けないのは小動物の侵入防止
- 立入防止措置(安全圏狙い)
小動物の侵入防止
キュービクルのケーブル引込口に必要以上に開口部を設けない理由についての問題。10年で3回で、覚えておいて損はない。
さて、過去問(H27年問32)で選択肢を初めて見たところ、これら全て正解なんじゃない?と思った。
- 火災時の放水、洪水等で容易に水が浸入しないようにする
- 鳥獣類などの小動物が侵入しないようにする
- ケーブルの外傷を防止する
- キュービクルの底板の強度を低下させないようにする
1は、電気設備に直接水がかかったらショートしてヤバいから、正しい。
2は、ネズミやヘビが感電して変電所からの送電が止まった、という話を聞いたことがあるから、正しい。
3は、ケーブルに傷がついたらもちろん大変だから、これも納得。
4も、穴をたくさん開けると、強度下がるよな。
…あれぇ???こんな感じで。
しかし、過去10年間の筆記試験では、小動物の侵入防止が正解。
この問題については、あなたの一般常識は働かせず、筆記試験ではこうだ!と覚えて欲しい。
→ 過去問
・H27年問32(小動物の侵入防止)
・H25年問33(小動物の侵入防止)
・H21年問32(小動物の侵入防止)
危険防止措置(安全圏狙い)
一般の人の感電事故防止のため、高圧受電設備には、関係者(監督者)以外の人が立ち入らない、近づけないように、立入防止措置などをしなければならない。
管理者・工事士としては非常に重要な安全対策だが、筆記試験での出題頻度は低い。必須事項をマスターした後の安全圏狙いで習得を。
立入防止措置は
- さく・塀・堅ろうな壁を施設
- 出入口に立入禁止の表示
- 出入口を施錠
で、過去の問題(H30年問34)では、
出入口に「火気厳禁」の表示
が引掛けとして出題された。
個人的には、受電設備で火災が起こったら大変だから火気厳禁の表示も必要だ!、と思う。
しかし、電工1筆記試験では「電気設備の技術基準の解釈」という文言付きなので、火気厳禁に引っかからないように。
→ 過去問
・H30年問34(立入禁止措置)
・H23年問33(危険防止措置)
まとめ
高圧設備・機器施設での安全対策で重要な1+1のポイントは、
- ケーブル引込口に必要以上に開口部を設けないのは小動物の侵入防止
- 危険防止措置(安全圏狙い)
ポイントを押さえ、あなたが1回で電気工事士1種に合格できるように応援している!
関連問題
・H27年問32(小動物の侵入防止)
・H25年問33(小動物の侵入防止)
・H21年問32(小動物の侵入防止)
・H30年問34(立入禁止措置)
・H23年問33(危険防止措置)