【電気工事士１種過去問】電動機のデルタ結線図(2019年度問44)

問題＜2019年問44＞
④で示す部分の結線図で、正しいものは。

＜解答の選択肢＞

— 答え —
④の部分の結線は、電動機に対してΔ結線。正しいのはハ。

【出典：2019年度第一種電気工事士筆記試験問44】

＜電動機の結線を今日マスターしたいあなたには＞
・H26年問45(正逆結線)
・H21年問45(Y-Δ結線)
・R2年問45(正逆結線)

解法と解説

電動機のデルタ(Δ)結線は、10年で 2回。頻出問題ではないが、一度理解してしまえばサービス問題になる。

Δ結線の特徴(見極め方)は、３つのコイルが一周するように接続しているか。

これを見抜く手順は、シーケンス図に配線を薄く書き込んでから

イの結線をシーケンス図に書き込むと、次の図になる(MC-1とMC-2は省略)。

この結線では橙色のU線が U→X→U と「U線から出発してすぐにU線に戻って」いる。これは手順1に反しているので、不正解。

ロの結線を回路図に書き込むと、次の図になる。

この結線では、さっきのイと同じく U→X→U のように「U線から出発してすぐにU線に戻って」いる。これも手順1に反しているので、不正解。

ハの結線を回路図に書き込むと、次の図になる。

どうだろう？この結線では、イとロとは異なり、U線から出発して「U→W→V→U」ときちんと一筆書きになっているのが確認できただろうか？

つまり、これが正解。

ハが正解だったから二は不正解になるはずだが、練習のため、手順2の「３つの巻線コイルを一筆書き」になっているか確認してみよう。

この結線では、V線(緑線)が V→Y→V と「V線から出発してすぐにV線に戻って」いるので、確かに不正解。

三相かご形誘導電動機をデルタ(Δ)結線で動かすとき、その回路図を見つける手順は