【電気工事士1種 過去問】乾燥&展開場所に施設する金属線ぴ工事(R2年度問27)

問題 <R2年問27>
乾燥した場所であって展開した場所に施設する使用電圧 100V の金属線ぴ工事の記述として、誤っているものは

<解答の選択肢>

  1. 電線にはケーブルを使用しなければならない
  2. 使用するボックスは、「電気用品安全法」の適用を受けるものであること
  3. 電線を収める線ぴの長さが 12m の場合、D種接地工事を施さなければならない
  4. 線ぴ相互を接続する場合、堅ろうに、かつ、電気的に完全に接続しなければならない

— 答え —
誤っているのは、1「電線にケーブルを使用しなければならない」。

【出典:令和2年度第一種電気工事士筆記試験問27】

<金属線ぴ工事を今日マスターしたいあなたには>
H30年問29(低圧屋内配線)
H27年問27(金属線ぴ工事)
H25年問14(金属製線ぴの外観)

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解法と解説

方針

金属線ぴ工事の総合問題は出題頻度は低い。合格必須項目をマスターした後の学習をお勧めする。

ふくラボ流攻略法

総合問題なので、選択肢を一つずつ吟味する。

選択肢1
金属線ぴ工事では電線に絶縁電線(OW線を除く)を使用できるから、この選択肢が誤り。

選択肢2
この選択肢は、金属線ぴ工事の問題というより、安全用品安全法に関する法令問題。

一般用電気工作物に用いる場合、電気工事士は安全用品安全法の適用を受けた部材、つまり(PS)E もしくは <PS>E マークがついた部材を使用しなければならない。

選択肢には「一般用電気工作物」とは書かれていないため、〇と言い切れるか自信が持てないときは「〇で保留」。

選択肢3
金属線ぴには D種接地工事を施すのが基本。ただし、線ぴの長さが 4m未満のときは接地工事を省略できる。

だから、この選択肢は〇。

選択肢4
電気工事の一般常識として、何かを接続する場合、堅ろうに接続するのは当たり前。

そして、「金属」線ぴだから、電気的に接続していないのはおかしいと判断できればOK。(接地工事を施すのに、線ぴ同士が絶縁されていれば、全ての線ぴ一つずつに接地工事を施さなければならず、これはおかしいと判断できればOK)

結論
以上の吟味から、誤っているのは選択肢1。

まとめ

金属線ぴ工事の総合問題は出題頻度は低い。合格必須項目をマスターした後の学習をお勧めする。

低圧屋内配線の必須項目は、低圧屋内配線工事のうち

  • 金属管
  • ケーブル
  • 合成樹脂管(CD管は除く)

の3種は、施設場所に制限がない

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