問題 <R4年午前問18>
架空送電線のスリートジャンプ現象に対する対策として、適切なものは
<解答の選択肢>
- アーマロッドにて補強する
- 鉄塔では上下の電線間にオフセットを設ける
- 送電線にトーショナルダンパを取り付ける
- がいしの連結数を増やす
【出典:令和4年度第一種電気工事士筆記試験-午前問18】
架空送電線に付着した雪氷が落下する際に、その反動で電線が大きく跳ね上がる現象。この現象により、電線同士が接触し、ショート事故が起こり得る。この対策として適切なものは、2「鉄塔では上下の電線間にオフセットを設ける」
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解法と解説
方針
「スリートジャンプ現象」はH21年(2009年)からR3までには出題された記憶がない。記憶が無いが、架空電線保護の問題は頻出問題。早めにマスターしておくのが望ましい。
ふくラボ流攻略法
スリートジャンプとは、送電線に付着していた雪や氷が落下するとき、その反動で電線が跳ね上がる現象のこと。この現象により、電線同士が接触し、ショート(短絡)して停電を引き起こす可能性がある。
この対策のためには、以下が考えられている。
・難着雪リングの取り付け: 電線に雪が付着しにくくする
・相間スペーサーの設置: 電線同士の間隔を一定に保ち、接触を防ぐ。
・電線の水平方向の間隔を大きくする(オフセット): 電線が真上にないようにする
・融雪線材の使用: 電線を温めて雪を溶かす。
以上から、このスリートジャンプ現象の対策として正しい選択肢は、2「鉄塔では上下の電線間にオフセットを設ける」
まとめ
「スリートジャンプ現象」はH21年(2009年)からR3までには出題された記憶がない。記憶が無いが、架空電線保護の問題は頻出問題。早めにマスターしておくのが望ましい。
架空送電線路を守るのに使用される装置・部品で重要なのは次の4つ
- アーマロッド
- ダンパ
- スペーサ
- アークホーン
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