【電気工事士1種】低圧電路の絶縁性能の判定基準とは?超簡単な2つのポイント

電気の流れる線(電路)は、絶縁されていないと漏電するから、当然絶縁されている必要がある。

とはいうものの、完全に絶縁することは不可能なので、抵抗●●Ω以上、もしくは漏れ電流が△△mA以下と決められている。

この問題、2年に一度は出題されているが、パターン化されており、点数を取るには非常に簡単。得意問題に。

ちなみに、過去10年間で出題された問題がこれら。
2019年問35(絶縁抵抗値&漏えい電流)
H30年問36(絶縁抵抗値&漏えい電流)
H29年問36(漏えい電流)
H28年問35(絶縁抵抗値&漏えい電流)
H26年問35(漏えい電流)
H25年問35(絶縁抵抗値&漏えい電流)
H24年問9(電動機電路の漏えい電流)
H24年問35(絶縁抵抗値)
H22年問37(絶縁抵抗値&漏えい電流)

スポンサーリンク

絶縁性能の決め方

絶縁性能は、電路の状態によって、次の2つの条件で規定される。

  • 停電させれる電路抵抗値
  • 停電できない電路漏えい電流

停電させれる電路

停電させれる電路とは、電路に電流が流れないように開閉器や遮断機などで他の電路と区切ることができる電路のこと。

電路を区切って電流が流れない状態(=停電状態)で、電線同士、電路と大地間の抵抗(絶縁抵抗)を測定する。

その絶縁抵抗値が次の表に示す規定値以上であれば良い。

覚え方は、倍々と覚えて、紙に書く。

問題を解くときは、頭で考えるのではなくまず上の表を問題用紙の余白に書く。それから、選択肢と比較する。

停電できない電路

停電させられない、もしくは停電すると非常にまずい電路の場合、絶縁抵抗を測定できない。

こんな電路では、漏えい電流1mA以下 であれば、上記の絶縁性能と同じ性能を有しているとみなされる。

<追加情報>
漏えい電流の測定はクランプ電流計を使う。写真はHIOKIのクランプ接地抵抗計FT6380。

測定方法は、零相変流器ZCTと同様に、全部の電路を同時にクランプする。

(引用: クランプメーターの機能と使い方・選び方)

実践練習

出題パターンは細かく分けて3パターン。でも、解き方は全て同じ、1パターンしかない。

絶縁抵抗値&漏えい電流パターン

H30年問36(絶縁抵抗値&漏えい電流)

<問題>
低圧屋内配線の開閉器又は過電流遮断機で区切ることができる電路ごとの絶縁性能として、電気設備の技術基準(解釈を含む)に適合しないものは

<解答の選択肢>

  1. 対地電圧 100V の電灯回路の漏えい電流を測定した結果、0.8mA であった
  2. 対地電圧 100V の電灯回路の絶縁抵抗を測定した結果、0.15MΩ であった
  3. 対地電圧 200V の電動機回路の絶縁抵抗を測定した結果、0.18MΩ であった
  4. 対地電圧 200V のコンセント回路の漏えい電流を測定した結果、0.4mA であった

<解答方法>
この電路は区切ることができると書いてあるが、選択肢を見ると抵抗値と漏えい電流が書いてある。これは複合型

このパターンは、頭で考えることなく、すぐ規定値表を書く。これが間違えない最良手段。

この表と絶縁抵抗値を見比べると、対地電圧 200V の場合は 0.2MΩ以上が必要。

したがって、3の「200V で 0.18MΩ」が適合しないことがすぐ分かる。

ここまでですぐに答えをマークしても良いが、念の為、漏えい電流のほうもチェックする。

表に書いてもらったように、漏えい電流のパターンは、電圧に関係なく 1mA以下が適合

選択肢1は 0.8mA、4は 0.4mA。ともにOKだということが分かる。

漏えい電流パターン

H29年問36(漏えい電流)

<問題>
電気設備の技術基準の解釈において、停電が困難なため低圧屋内配線の絶縁性能を、漏えい電流を測定して判定する場合、使用電圧が 200 V の電路の漏えい電流の上限値として、適切なものは。

<解答の選択肢>

  1. 0.1 mA
  2. 0.2 mA
  3. 0.4 mA
  4. 1.0 mA

<解答方法>
この電路は停電できない。この場合、電圧は関係なく 1mA以下

どうだろ?超簡単と思わないか?

過去の出題問題一覧

H30年問36(絶縁抵抗値&漏えい電流)
H29年問36(漏えい電流)
H28年問35(絶縁抵抗値&漏えい電流)
H26年問35(漏えい電流)
H25年問35(絶縁抵抗値&漏えい電流)
H24年問9(電動機電路の漏えい電流)
H22年問37(絶縁抵抗値&漏えい電流)

まとめ

低圧電路の絶縁性能の問題は2年に一度は出題されているが、パターン化されており、点数を取るには非常に簡単。得意問題に。

電路の絶縁性能は、以下の2ケースに分けて規定される。

・電路を停電させれるとき

・電路を停電させれないとき
 漏えい電流1mA以下

過去の出題問題
2019年問35(絶縁抵抗値&漏えい電流)
H30年問36(絶縁抵抗値&漏えい電流)
H29年問36(漏えい電流)
H28年問35(絶縁抵抗値&漏えい電流)
H26年問35(漏えい電流)
H25年問35(絶縁抵抗値&漏えい電流)
H24年問9(電動機電路の漏えい電流)
H24年問35(絶縁抵抗値)
H22年問37(絶縁抵抗値&漏えい電流)

タイトルとURLをコピーしました