【電気工事士1種筆記】高圧電路に施設する避雷器LA(R3年度-午後問20)

問題 <R3年午後問20>
高圧電路に施設する避雷器に関する記述として、誤っているものは。

<解答の選択肢>

  1. 雷電流により、避雷器内部の高圧限流ヒューズが溶断し、電気設備を保護した
  2. 高圧架空電線路から電気の供給を受ける受電電力 500kW の需要場所の引込口に施設した
  3. 近年では酸化亜鉛 (ZnO) 素子を使用したものが主流となっている
  4. 避雷器には A種接地工事を施した

【出典:令和3年度第一種電気工事士筆記試験-午後問20】



避雷器内部には限流ヒューズはない

<避雷器 LA を今日マスターしたいあなたには>
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解法と解説

方針

避雷器13年で 11回出題されている合格必須項目

この問題は各選択肢を吟味する必要があるが、解けるように。

ふくラボ流攻略法

各選択肢を吟味していく。

1:用途
雷が発生し受電設備に異常電圧が生じたとき、その異常電圧を速やかに大地に逃がすことで受電設備を保護するのが LA の役目。

決して限流ヒューズの溶断で回路を保護するわけではない

というか、そもそも雷発生時に高圧電路と LA が切り離されたら、それこそ一大事。

2:義務と設置場所
500kW以上の設備では、引込口に避雷器を設置する義務があるので、正しい。

3:避雷器の構造
避雷器の抵抗材料は、最近は酸化亜鉛 ZnO。

普段(6.6 kV) くらいの電圧では絶縁性を保ち、異常電圧などある一定の電圧を超えたときだけ抵抗が急激に低くなる性質をもつ。

このZnOの働きで雷電流から電路を保護する。

4:接地工事
単線結線図を描くと、避雷器には A種接地工事を施す。正しい。

まとめ

避雷器13年で 11回出題されている合格必須項目。

単線結線図+接地工事がきちんと書けるようになれば、多くの問題が類推と一般常識で解けるサービス問題となる。

確実にマスターして、合格に近づいてほしい。

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