問題 <R2年問38>
「電気工事法」及び「電気用品安全法」において、正しいものは。
<解答の選択肢>
- 交流 50Hz 用の定格電圧 100V、定格消費電力 56W の電気便座は、特定電気用品ではない
- 特定電気用品には、(PS)E と表示されているものがある
- 第一種電気工事士は、「電気用品安全法」に基づいた表示のある電気用品でなければ、一般用電気工作物の工事に使用してはならない
- 電気用品のうち、危険及び障害の発生するおそれが少ないものは、特定電気用品である
— 答え —
正しいのは、3
【出典:令和2年度第一種電気工事士筆記試験問38】
<電気用品の問題を今日マスターしたいあなたには>
・2019年問40( <PS>E )
・H29年問40( <PS>E )
・H28年問40( <PS>E )
解法と解説
方針
特定電気用品の問題は、2年に 1回以上と出題確率は非常に高い。ただ、100%正解しようとするとけっこうな努力が必要。
なので、選択肢を絞るキーワードを知り、残りは感で選ぶことをお薦めする。
ふくラボ流攻略法
選択肢を一つずつ吟味していく。
選択肢1
特定電気用品は現在 100種類以上あり、それらを全部覚えるのは非常に非効率であり、この選択肢を自信を持って正誤を判断できるようになるのは、お薦めしない。
だから、この「電気便座」の選択肢は保留して、次の選択肢の吟味に移る。
選択肢2
特定電気用品は”危険度が高い“ほうの電気用品で、そのマークは、尖がって危険っぽいイメージの <PS>E。一方、特定電気用品でないものは、触っても怪我しないイメージのある円形の (PS)E。
だから、この選択肢は間違い。
ちなみに、イラストマークだとこんな感じ。◇に尖っているのが特定電気用品、
選択肢3
第一種電気工事士に限らず、一般用電気工作物の工事に従事する電気工事士は、「電気用品安全法」に基づいた表示のある電気用品を使用することが義務付けられている。
だから、この選択肢は正しい。
選択肢
選択肢2の吟味でも書いたが、特定電気用品は”危険度が高い”ほうの電気用品。だから、この文章は間違い。
結論
以上の議論より、この問題の正解=正しい文章は、選択肢3。
番外
ということは、保留した 100V/56W の電気便座は <PS>E らしい(実は、電気便座は、過去に H29年問40 で出題されている)
まとめ
特定電気用品の問題の出題確率は非常に高い。ただ、100%正解しようとするとけっこうな努力が必要。
なので、選択肢を絞るキーワードを知り、残りは感で選ぶことをお薦めする。
<PS>E か (PS)E どちらかを判断するときのキーワードは
- 危険っぽいのが特定電気用品 <PS>E (尖った記号)
- 電力量計、進相コンデンサと単相電動機は <PS>E ではない
イラストマークだとこんな感じ。◇に尖っているのが特定電気用品。
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