【電気工事士1種】電気用品安全法で規定された特定電気用品<PS>Eと (PS)E

法令問題(問38-40)の中で、電気工事業者に課せられる義務の問題はパターンが限られているので、得点源にしよう!

習得すべきは、

  1. 営業所毎に主任電気工事士を置く
  2. 電気用品安全法の表示 <PS>E(PS)E が付いた電気用品で工事する
  3. 所定の器具を備える
  4. 標識の掲示
  5. 帳簿の義務付け

本記事では2番の電気用品 (PS)E と <PS>E について解説する。

押さえるポイントは、

  • 危険っぽいのが特定電気用品 <PS>E (尖った記号)
  • 電力量計進相コンデンサ単相電動機は <PS>E ではない

である。

電気用品安全法

電気用品安全法の中身を超簡単に言うと、

(電気工事士じゃない)一般の人が、生活の場で電気機器によってケガをするのを防止する法律

ということ。

参考:電気用品安全法の概要

電気用品の製造、輸入、販売等を規制するとともに、電気用品の安全性の確保につき民間事業者の自主的な活動を促進することにより、電気用品による危険及び障害の発生を防止する

電気用品の分類

電気用品とは

問題を解くにあたってかなり重要なので最初に電気用品という言葉について説明をする。

そもそも電気用品とは

電気事業法にいう一般電気工作物の部分となり、又はこれに接続して用いられる機械、器具又は材料

つまり、電気用品は普通の家で使用・利用される電気機器・部品のこと。

だから、高圧受電設備に設置される進相コンデンサなどは電気用品には当たらない。これ、重要。

特定電気用品

構造又は使用方法その他の使用状況からみて特に危険又は障害の発生するおそれが多い電気用品。

例として:
電気温水器、電熱式・電動式おもちゃ、電気ポンプ、電気マッサージ器、直流電源装置
など、全116品目(2020.1.10現在)

特定電気用品以外の電気用品

「特定電気用品」以外の電気用品

例:
電気こたつ、電気がま、電気冷蔵庫、電気歯ブラシ、電気かみそり、白熱電灯器具、電気スタンド、テレビジョン受信機、音響機器、リチウムイオン蓄電池
など、全341品目(2020.1.10現在)

2つの PS/E マーク

電気用品を表す PS/E マークは2種に分類される。

一つは左のマークのように尖った形が特徴で、こちらが危険度の高い特定電気用品を表す。

もう一つが丸いマークが特徴で、尖ったやつより危険度が低そうなイメージを醸し出している。こちらが、危険度の低い特定電気用品以外の電気用品(普通の電気用品)を表す。

超重要な2キーワード

上記したように、電気用品は合わせて450品目以上がある。これらを全部覚えようとするのは、電工1試験突破を目指すあなたにとっては時間の無駄

なので、試験対策として次の2点のキーワードを使って問題を解けるようにしよう。

  • 危険っぽいのが特定電気用品 <PS>E (尖った記号)
  • 電力量計進相コンデンサ単相電動機は <PS>E ではない

そして、選択肢を絞った後は、あなたの感が頼り。

典型的な出題

では過去の出題を一緒に解いてみよう。

H28年問40

電気用品安全法において、交流の電路に使用する定格電圧 100V 以上 300V 以下の機械器具であって、特定電気用品は。

<解答の選択肢>

  1. 定格電流 60A の配線用遮断器
  2. 定格出力 0.4kW の単相電動機
  3. 定格静電容量 100uF の進相コンデンサ
  4. (PS)E と表示された器具

キーワードと選択肢を見比べていくと、まず単相電動機と進相コンデンサは特定電気用品から外れることがすぐ分かる。

そして (PS/E) マークは丸い印が使われているから、危険度の低い特定電気用品以外の電気用品。だから、(PS)E の器具も選択肢からはずれる。

というわけで、残る配線用遮断器が特定電気用品<PS>E

超類似問題
H29年問40( <PS>E )
H24年問40( <PS>E )
H23年問38( <PS>E )
H22年問40( <PS>E )

H26年問39

電気用品安全法の適用を受けるもののうち、特定電気用品でないは。

<解答の選択肢>

  1. 差込み接続器 (定格電圧 125 [V]、定格電流 15 [A])
  2. タイムスイッチ (定格電圧 125 [V]、定格電流 15 [A])
  3. 合成樹脂製のケーブル配線用スイッチボックス
  4. 600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル (導体の公称断面積が 8[mm3]、3心)

この問題は、さっきの問題ほど簡単には解けない。しかし、やはりキーワードから正解を導くことができる。使うキーワードは、危険っぽいのが特定電気用品 <PS>E

差込み接続器、タイムスイッチ、シースケーブルはすべて部品自身に電流が流れる

これに対し、スイッチボックスは、ケーブルを収めるが、ボックス自身には電流は流れない

もし部品に不具合が発生したときどちらが危険(感電の危険性がある)かと想像すると…電流の流れる部品のほうが危険性が高い

したがって、特定電気用品以外の電気用品 (PS)E は、電流が直接流れないスイッチボックスと感を働かせる

R2年問38

「電気工事法」及び「電気用品安全法」において、正しいものは。

<解答の選択肢>

  1. 交流 50Hz 用の定格電圧 100V、定格消費電力 56W の電気便座は、特定電気用品ではない
  2. 特定電気用品には、(PS)E と表示されているものがある
  3. 第一種電気工事士は、「電気用品安全法」に基づいた表示のある電気用品でなければ、一般用電気工作物の工事に使用してはならない
  4. 電気用品のうち、危険及び障害の発生するおそれが少ないものは、特定電気用品である

この例題で注目してほしいのは、選択肢3。

選択肢3:「電気用品安全法」に基づいた表示のある電気用品でなければ、一般用電気工作物の工事に使用してはならない

最初のほうで解説したが、電気用品を簡単に言うと、普通の家で使用・利用される電気機器・部品のこと。で、普通の家は一般用電気工作物

そして、電気のことを詳しく知らない普通の人が、感電などの事故に遭わないようにしなければならない。

だから、普通の家の工事には、安全性がきちんと確認された「電気用品安全法に基づいた表示のある」電気用品の使用が義務付けられている。

まとめ

特定電気用品 <PS>E の問題選択肢を絞るときのコツ(キーワード)は

  • 危険っぽいのが特定電気用品 <PS>E (尖った記号)
  • 電力量計進相コンデンサ単相電動機は <PS>E ではない

選択肢を絞った後は、あなたの感が頼り。

訓練問題
R2年問38( <PS>E )
2019年問40( <PS>E )
H29年問40( <PS>E )
H28年問40( <PS>E )
H26年問39( <PS>E )
H24年問40( <PS>E )
H23年問38( <PS>E )
H22年問40( <PS>E )
(PS)E と <PS>Eの解説

電気工事業者の義務全般の解説
主任電気工事士の解説
備付器具の解説

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